深絞りについての話

この度ホームページではお伝えしきれない技術や加工内容について、より詳しくお伝えするためのコーナーを作りました。ブログのような感覚で我々が行う事業についてお話をさせて頂けたらと思います。

第一回目は『なぜ協立工業にはプレス加工の、特に深絞り案件が集中するのか?』についてのお話をさせて頂きます。

当社は1962年に創業し、以来金属プレス加工を行ってきました。金属プレスと言ってもサイズや工法は様々で、注射器の針のような微細部品を得意とする企業もあれば、自動車や航空機等に使われる大きな部品加工を得意とする企業もあります。当社が得意とするのは比較的サイズの大きな部品です。我々が使う機械で一番大きなものは800tの加圧能力を持つ機械ですが、その機械を使いトラックの排気や燃料タンク関連の部品、鉄道車両のドアのプレス成形を行っています。また、大きな医療機器に使われるステンレスの筐体や熱交換プレート、業務用厨房関連の筐体等、様々な部品を加工しております。

金属プレス加工と言っても様々で、打ち抜きを得意とする企業もあれば、曲げるという工法を得意とする企業もありますが、我々が最も得意とするのは深絞りと呼ばれる工法です。一枚の鉄、ステンレス、アルミ、チタン等の鋼板に圧力を加えながら成形する技術です。

深絞りの中でも、使用機械の能力が400t、600t、800tとなると、加工可能な企業はかなり限定されてしまいます。新潟県の燕市は金属加工で全国的にも有名な地域ではありますが、加工サイズが大きくなると、加工を請負う企業が非常に少なくなってしまうのです。

単純に設備のラインナップの問題もありますが、もう一つはそれだけ大きな機械に取り付けることができる金型の設計、製造の問題があります。さらに、絞りを行う金型には単純な打ち抜きや曲げ用の金型とは全く異なるノウハウが必要になるのです。

当社は金型の設計から部品加工までを一貫で行うことが出来ます。一般的には金型メーカーと部品加工メーカーが分かれている事が多いのですが、一貫して行うことで試作から量産までの時間を短縮する事が可能となり、金型に関連するトラブルもスムーズに対応することが可能です。

当社は前年度売上が約10億円ですが、そのうち9割のお客様が新潟県以外のお客様となっております。ホームページを通してお問合せを頂く機会も年々増えていますが、それ以上に多いのがご紹介によってご相談を頂く機会です。深絞りの中でも特に難しいステンレスやアルミの偏心形状の加工や大きなサイズの絞り加工で加工可能な業者を選定する際に「新潟に金型から加工まで請負うプレス屋があるよ」とご紹介を頂き、受注につながる機会が非常に多くあります。

時には関東と関西で競合されているメーカー様が同時期に新規アイテムの金型、プレス部品の加工業者を探し始め、最終的にどちらのメーカー様の図面も我々に届くというようなこともあります。加工サイズや材質がステンレスやアルミに限定された場合、いかに加工請負可能な企業が少ないのかを物語っています。

こちらは当社が保有する油圧プレスラインの一部ですが、200tから800tまでの油圧プレスで製造ラインを組むことができるのは当社が選ばれる理由の一つです。また、加工状況によっては8時間だけでなく、16時間、24時間と自在に製造ラインを組むこともでき、お客様のニーズによって最適な製造方法のご提案もさせて頂いております。

深絞り加工だけでなく、大型のプレス加工が必要な際はぜひお声がけください。

 

 

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昭和37年の創業以来、新潟県燕市を拠点にプレス業一筋で歩んでまいりました。
現在は新たに、溶接、パイプベンダーを取り入れ、県内はもちろん、県外の諸企業様からの
幅広い分野にわたる受注を頂いております。
長年培ってきた実績を存分に生かし、お客様にご満足頂ける確かなものづくりをお約束いたします。

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